イラン関連のニュースを見て。

新年早々きな臭いニュース。

 

イラン司令官が殺害されて、アメリカとの泥沼の戦争に発展するか懸念される事態になっている。中東諸国は対アメリカで連帯する意思を表明した。全面戦争になればアメリカの軍事力に敵う国はないだろうけど、テロとゲリラ戦は終わりがない。第三次世界戦争が危惧される世界情勢だけど、見方を変えてみれば、2001年9月11日のアメリ同時多発テロから、テロや局地戦が続く世界はある意味ですでに戦争状態だろう。ホモサピエンスの歴史は血の染まっている。殺戮を繰り返して最終的には絶滅していく種族なんだと思う。

 

20年前はパックスアメリカーナに対する新しい機軸をつくる機運が高まって、ヨーロッパもEUという共同体のために連帯しようとしたけど、結局移民や経済的な不平等の格差を埋められず、メインどころであるイギリスは脱退をすることになる。EUという共同体や理念は大きな声で言うのは憚れるけど、結局のところは幻想だった。

 

日本一国で考えても、同じ言語を使って同じような価値観で暮らしているほぼ同一民族でさえこれほどの課題があるというのに、実際のところ多民族での生活は苦難の連続であろう。

 

そう考えると、やっぱりアメリカというのは名実ともに巨大な帝国のような超国家なのだとつくづく思う。自分なんかもアメリカの製品を使って、アメリカ的価値観で生きているわけで、なんだかんだで問題があったとしても、軍事力を背景にしたアメリカのいう平和と正義を支持しているのでしょう。

 

中東や他国への干渉の仕方が問題だったとしても、それを否定しても生き残る術がないのが実際のところ。