2019 冬

f:id:izc05212yn:20191205151446p:plain

 

20年前、自分は千葉県市川市に住んでいて、飯田橋の職場まで通っていた。

2000年の夏に上京したばかり。人が多くて、電車の路線も入り組んでいて、毎日どこかしらでイベントがある。東京はやっぱりすごいところだって感心していた。毎週のように出歩いては、いろいろな場所に行って、知らない人に会って、刺激されていた。

当時勤めていた会社の社長が、東京には日本国民の一割が暮らしていると言ったことを覚えている。でも、自分は会社の仕事に馴染めなくて、特にやりたいこともなかったけど、辞めてしまって東京を離れた。

 

地元に戻って、ふとしたきっかけで介護に触れて、そのままの流れで働きながら准看護師から看護師の資格を取った。病気で入院しているひとや、介護が必要なひとたちと接することが、自分にとって負担でないことを知った。

 

カルテを投げつけられたり、いじめやいろいろなことがあったけど、いまはこの仕事を続けていて良かったと思うことが多い。けっしてきれいな仕事ではないけれど、小さな楽しみをみつけて今も続けている。これからも、ずっと続けれれば。それが願いだ。

 

10年前の冬、ちょうど妻と2人で暮らし出した。

年末の寒い時期だった。

親類から借りた古い一軒家で震えるほどに家の中が寒かった。

おままごとみたいな暮らしをはじめた。

20年前は東京で会社員で、10年前は看護師になって妻と結婚して暮らしている。

なんだかとっても不思議な気がする。

 

いまも結婚して良かったと思う。奥さんにありがとう。

これからもよろしくお願いしますと思う年の暮れ。

これからの10年はどんなことが起こるかなー。

10年後は子供たちも18歳と15歳になる。信じられないけど、楽しみだ。